上書き寸法スタイルについて
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寸法オブジェクトへのスタイルの上書き
作画済みの寸法オブジェクトの矢印を変更したり、引出し線を省略するのを、寸法オブジェクトへのスタイルの上書きといいます。
ちなみに、寸法の値(数字)の上書きのことではありません。
オブジェクトプロパティー管理ダイアログで、個々の寸法オブジェクトに対して変更することができます。
この、変更を行うと、寸法オブジェクトのエンティティーデータに拡張データ(Xdata)が付加され、ACADアプリケーションとして、その情報が登録されます。
寸法スタイルの上書き
作図済みの寸法オブジェクトではなく、これから作図する寸法のスタイルを、現在のスタイルからちょっと変えたい場合は、dimpverride
コマンドで、寸法スタイルの上書きをします。
ところが
コマンド: DIMOVERRIDE
上書きする寸法スタイル変数名を入力 または [上書きをクリア(C)]:
寸法スタイル変数名をすらすら打ち込める人は何人もいないでしょう。
結局寸法スタイル管理ダイアログを立ち上げて、元の寸法スタイルを選んで、上書きボタンを押して、中身を変更することになります。
ここで、注意しなければならないのは、寸法スタイルにサブスタイルが存在する場合です。
たとえば、寸法スタイルに長さ寸法のサブスタイルが存在する場合、上書きスタイルを作って、矢印ブロックを変更しても、長さ寸法を作図する場合には、それが反映されないということです。
上書きスタイルでなく、サブスタイルが優先されてしまいます。
そして、このダイアログでは、サブスタイルには上書き寸法スタイルは作れません。
というわけで、上書き寸法スタイルではなく、新たな寸法スタイルを作るしかありません。
直接システム変数(寸法スタイル変数)を変更すれば、サブスタイルの矢印ブロックを変更できるようです。
( -DIMSTYLE/呼び出し/寸法オブジェクトを選択/
でも変更可能です)
しかし、塗りつぶし矢印はブロックでないので、ブロック名に"."(規定値)
で指定します。
結果、サブスタイルの規定値が利用され、サブスタイルの規定値が塗りつぶし矢印でない場合には、反映されません。
ここまで読まれた方には、このトピックが
Jo_var_ch.lsp の不具合が解消できない言い訳だとわかりますよね・・・・(^_^;)
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