・ ユーザーにコマンドを知らせる

(defun) は、関数を定義するための関数です。
LISP のプログラム・ファイルは、一つ以上の (defun) による、定義関数が記述されます。

****xxxx.lsp****

(defun 関数名 ( )
   実行させる内容
  )

***************

一般的には、上記のように定義・記述します。
このファイルを読み込むと、正常にロードされた場合、関数名が返ってきます。
ところが、複数の関数を定義してあるファイルをロードした場合などは、最後に定義された関数名しか返ってきません。

そこで

****func_a.lsp****

(defun func_a ( )
   実行させる内容
  )
(defun func_b ( )
   実行させる内容
  )
  (princ "\n関数名:(func_a)")
  (princ)

****************

のように、ファイルを作成して、実行コマンドをユーザーに知らせてあげると親切です。
func_a.lspをロードすると、次のように表示されます。

コマンド:(load "func_a")
関数名:(func_a)

また、

(defun c:func_a ( )
  実行させる内容
  )
  (princ "\n関数名:func_a")
  (princ)

のように、c: をつけて定義すると、括弧の入力が不要になります。
ちなみに、私の作ったツールは意図的に c: で定義しないようにしています。

また、

(defun func_a ( )
  実行させる内容
  )
  (func_a)

のように記述すれば、LISPファイルのロードとともに、関数 (func_a) が実行されます。