ラスターデータを利用したキープランの作成方法
最近はキープランのCADデータをいただけることも増えてきましたが、図面を切り貼りして作ることもありますよね。
この場合、ペーパードキュメントとなり、物件のデータが一元管理できなくなります。
できることなら、キープランもCADデータでとお考えの方、ご一読ください。(R13では利用できません)
1.BS2CAD(AutoCAD)で、図枠をInsertして、キープランとして保存します。
2.図面をスキャナー等でパソコンに取り込む
この時、白黒で取り込みましょう。
ファイル形式は、何でも良いのですが、TIFFがお勧めです。
ただし、LZW圧縮は利用不可です。(GIF形式も不可)
ファイル名は、1の図面ファイル名と同じにして、拡張子のみ
tif とすると管理しやすい。
(k0001.dwg なら k0001.tif
とする)
保存場所は
1の図面ファイルと同じディレクトリーに保存すると管理しやすい。
(BS2CADの場合、キープランは z:\物件コード\User\Etc
に保存されます)
3.Imagingで、図枠等の不要な部分を消します
他の編集ソフトのほうが、使い勝手が良いのですが、ここでは標準的に入っているものでやってみました。
(Windows XP では Imaging
はなくなってしまいました )
(XPの ペイントで編集した TIFFファイルは
AutoCADに挿入できないようです) 2004/07/07
追記
4.BS2CAD(AutoCAD)で、挿入/ラスターイメージ
で 2の図面に 3のイメージを挿入します
尺度1で挿入すると、イメージが小さいので、右上をドラッグして、適当な大きさにしてください。
イメージに図枠が隠れてしまいますが、ここではそのままでOK。
5.イメージの透過性の設定を行います
修正/オブジェクト/イメージ/透過性
でイメージの透過性を on にします。
隠れていた図枠が見えるようになるので、イメージの位置、大きさを修正しましょう。
6.表示順序の設定を行います
イメージを選択して、ツール/表示順序/最背面へ移動
で、イメージの表示順を修正します。
これをしないと、印刷で不具合が発生する場合があります。
7.イメージのフレームを非表示にします
修正/オブジェクト/イメージ/フレーム
でイメージのフレーム表示を off にします。
8.イメージの保存パスを相対パスにする
これは、必ずする必要はありません
ただ、物件待避してデータの受け渡しをしたりすると、イメージが見つからなくなってしまうことがあります
これを避けるために、保存パスを相対パスにします
挿入/イメージ管理
でイメージ管理ダイアログを表示します
イメージ名リストの中から(たぶん一つしかないと思うけど)、先ほど挿入したイメージファイルをピック
すると、イメージのフルパス(
Z:\0123456\USER\ETC\K0001.tif
等)が、下のテキストボックスに表示されます
図面ファイル( K0001.dwg 等) と
イメージファイル( K0001.tif
等)を同じディレクトリーに保存してあれば
ファイル名( K0001.tif
等)だけを残して前のほうは削除して、パスを保存ボタンをクリック
「イメージファイルが見つかりません・・・・」という警告が出ますが
OKボタンを押す
イメージ管理ダイアログを
OKボタンで終了させます
イメージが消えてしまったら、図面とイメージの保存先のディレクトリーが同じではありませんので確認してください
(2007/11/01追記 : 2005以降ならパスなしで保存が可能です)
9.以上で終了です。
忘れずに、図面の上書き保存を。
上から、図面を書き足してもOKです。
BS2CADの場合、件名更新や、図番の作図、BS2PLOT
物件待避・復元 等、使用可能です。
(2002/9/18現在 イメージが図番作図領域にかかっている場合、BS2PLOTで不具合が確認されています。通常の印刷ならばOK)
|